[文法]-더니 (~なのに) 時系列での変化の比較
“-더니”には、以下の2つの意味があります。
1. 過去との変化を比較・対照する
2. 過去から積み重なった事実の結果として、現れた結果
どちらも、”A 더니 B”で、ある事象に対して時系列で見たときに、AとBが違う状態だった時に使う表現です。
1. 過去との変化、比較を元に分かった事
1つ目の使い方の”-더니”は、過去に経験したことや観察して分かったこと、過去を振り返って感じていることを説明する時に使います。
過去に起きた事と反対の事が起きて驚いたときや、過去からの出来事を時系列で説明する時にも”-더니”は使われます。
例文1
朝は寒かったのに、今は暖かいです。
아침에은 춥더니 지금은 따뜻해요.
これは過去と現在の状態を比較し、状態が変化したことを表現しています。
初級の文法で言い換えると、”아침에은 춥다. 그런데 지금은 따뜻하다”(朝は寒かった。ところで、今は暖かい。)と同じ意味になります。
また、”寒かったのに”が過去形なので、춥다を過去形にしたくなりがちですが、”더니”自体が過去の回想を表す表現なので”춥더니”が正解です。
※”더니”とは別に-았/었더니という表現もありますが、こちらは過去に自分が行った事を回想して話す表現です。
例文2
ミンスさんが昨日はつかれているように見えたんですが、今日は大丈夫みたいです。
민수 씨가 어제는 피곤해 보이더니 오늘은 괜찮은 것 같아요.
これは、昨日と今日の状態が変わったことを時系列で説明しています。
また、この”피곤해 보이더니”は、”피곤해 보이는데”と置き換えて使うこともできます。
例文3
ミンスさんがお腹がすいたと出かけていったら、パンを買ってきました。
민수 씨가 배고프다고 나가더니 빵을 사 왔어요
これは、過去に起きた事とその後の結果を時系列で説明しています。
また、このように더니の後に続く文章が過去形であっても使うことはできます。
2.過去から積み重なった事実の結果として、現れた結果
2つ目の使い方の”-더니”は、これまで培ってきたことや、継続して存在していた状態の結果、別の事象が発生したときに使う表現です。
例文
子供のころから熱心に勉強していたと思っていたら、博士になったそうです。
어렸을 때부터 열심히 공부하더니 박사가 됬대요.
注意点
この表現は、現れた”結果”を表現するものなので、-더니の後半に未来形は使えません。
この表現は、ある事象の時系列変化を語っているので、-더니の前半と後半の文章は主語が同じである必要があります。
この表現は、通常主語に1人称が来ることはありません。(ただし、自分の身に起きたことを客観視して語る時には、1人称を使えます)