왠と웬(왜/웨)の区別方法

韓国語で、ネイティブの人も良く書き間違えやすい言葉に왠と웬(왜/웨)があります。これは形も意味も似ているので慣れていても書き間違えてしまうのですが、大元の意味を覚えておけば区別しやすいです。
왠の意味
왠지は、もともとは왜인지が縮約された言葉で、왜は理由を聞くときに使う”なぜ(why)”を意味する言葉です。왜は初級者が、かなり初めのうちに学ぶ単語なのでなじみ深いかと思います。
왜인지が大元なので、왠지の意味は”なぜだか”で、”特に理由もないけど”、”なぜなのか理由が分からないのだけど”というニュアンスが含まれています。
また、왠は”왠지”の形式でのみ使われます。
웬の意味
一方で웬ですが、”웬”には”무슨”(なに)や”어떠한”(どんな)、”어찌 된”(どのように)が近いニュアンスで、”どうした(what)”という意味です。
웬を含む文章でよく聞くのは、”どうしたの? / どうなされましたか?”を意味する”웬일이야? / 웬일이세요?”かと思います。
このように、웬の後ろには名詞が入ります。
왠と웬を区別する方法
この二つを間違えるのは、”웬일이세요?”が疑問文なので、”웬”の”なに”が、”なぜ”を意味する왜と混乱してしまうからです。間違えないように区別するには、下記の3点を覚えておくと良いです。
- 왠지という表現はあるが、웬지は存在しない(왠は、왠지でしか使われない)
- 왠지は、”왜 그런지”(なぜ、そうなのか…)に置き換えても意味が通る。”왜=なぜ=why”で覚える
- 웬일は、”무슨 일”(何の事/何の用事)に置き換えても意味が通る。”웬=何=what”で覚える
例文
왠
오늘은 왠지 기분이 좋아요.
今日はなんだか良い気分です。
왠지 비가 올 거 같아요.
なぜだか、雨が降りそうです。
오늘따라 왠지 배가 고빠요.
今日に限ってなぜかお腹がすきます。
웬
どうしたの?(ため口)
웬일이야?
どうなされましたか?(丁寧語)
웬일이세요?
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