髪の毛はなぜ、머리가락ではなく머리카락になるのか?
髪の毛はなぜ、머리카락なの
髪の毛は韓国語で、머리카락と表記されます。
머리카락という単語ですが元々2つの単語からきていて、”머리”+”가락”の合成語です。머리は頭という意味ですが、가락は毛という意味ではありません。
가락は何かというと、갈래という単語が由来です。갈래は、”分岐、系統、いくつかに分かれた筋”という意味です。가락が末尾に付く単語は、他に以下のようなものがあります。どれも、先が細長く分かれているイメージの単語たちですね。
숟가락:スプーン 젓가락:箸 손가락:手の指 발가락:足の指
すると、髪の毛は”머리가락”になるのでは…?と思うのですが、なぜ”가락”ではなく、”카락”になるのでしょうか? その理由は、昔の韓国語にあった”ㅎ終声体言”という活用にさかのぼります。
ㅎ終声体言とは
昔の韓国語では、”ㅎ終声体言”という活用がありました。実は、머리(頭)がそのㅎ終声体言に該当します。
ㅎ終声体言というのは、その単語を単独で使用する場合は”머리”そのままで表記するのですが、後ろに助詞などがくっつく場合に’ㅎ’が付与されるというルールです。ですので、”머리” + “가락”の場合は、”머리+ㅎ+가락”になるのですが、ㅎの後のㄱは激音化されてㅋとなり、”머리카락”と表記されています。
というわけで、”머리가락”の”카락”は、ㅎ+가락から来ています。
ㅎ終声体言に該当する他の単語は
昔、”ㅎ終声体言”だった単語は他に、암(めす)、수(おす)などがあり、この名残で、メンドリ、オンドリの単語は닭ではなく、탉になっています。
암(雌) + 닭(鶏) →암ㅎ닭 → 암탉(メンドリ) 수(雄) + 닭(鶏) →수ㅎ닭 →수탉(オンドリ)
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